内向型主婦の40代からの暮らし

40代あるあるのブログ

難聴の夫から学ぶ、聞こえない人の不自由さと不安。

私の夫は50代の難聴

 

20代の頃はそこまで聞こえないってことでもなかったけど

 

ここ10年位で一気に聞こえが悪くなった

 

補聴器も数年ごとの買い替え

 

昨年、初めて障害者認定を申請しようとして

 

なんとなく先延ばしにしてそのままにしています。

 

そんな毎日で不便なことを書きだしてみました。

 

 

夫が難聴で困ること

普段の話し声では彼には全く聞こえません。

 

特に高い声、電話の呼び出し音、インターホンは苦手。

 

1人で留守番しても宅配便の受取などは無理。

 

また、特に困るのは子供の教育の話や出来事など、

 

子供に聞かせたくない会話ができないのです。

 

いわゆるコソコソ話は難しい。

 

大きい声で話さないと彼には聞き取れないので

 

確実に子供に聞こえているらしい。

 

本当に聞かれたくないことや、聞き間違ってほしくない内容のものは

 

ラインやメールでやり取りすることがあります。

 

子供もある程度成長して

 

自分の父親がちょっと変わってることに気づきます。

 

難聴の方で内向的な方は自分の世界の中で生きています

 

意地悪な言い方をすると

 

周りの方との情報交換ができないので

 

自分本位なことがあります。

 

他人への怒りを恐ろしい態度で訴えます。

 

文句だって自分が正しいことを怒鳴っている姿を子供は何度も見ています。

 

ちょっと偏った考えで突き進む父親に

 

冷たい視線を送るのです。

 

 

 

 

 

 

 聞こえない恐怖

 

一見、難聴だとわからない人には誰も大声で話かけません。

 

健常者の私から見て感じることは

 

耳の不自由な人が生活するには不便なことが多いこと。

 

例えば、お店でのお会計のとき

 

支払い金額はレジに表示されますが

 

店員さんが「カードありますか?」とか

 

「お箸何膳使いますか?」とか全然聞こえない

 

聞こえないから無視してるように思われる。

 

私が付いているときは代わりに答えますが

 

たぶん彼が一人で買い物するときは

 

聞かれたことに答えることはないでしょう。

 

 そんな彼は聞こえないことで相手に聞き返すことが苦手なため

聞こえてないのに聞こえたふりをする癖があります。

本人も自覚しており

どうしても相手に不快感を抱かせたくないので

「うんうん」 と

 

聞こえたふりをして、笑ってごまかすそうです。

 

自分が聞こえないことを平気でさらけ出す性格なら上手に人付き合いもできるでしょう。

 

それが出来ないから

 

彼に友達は一人もいません。

 

孤独の中に暮らしているのかも。

 

世の中は障害者に冷たい

 

銀行、役所など自らが訪れて手続きをしなければいけないとき

 

とても一人では行く勇気が彼にはありません。

 

実際、病院の呼び出しも会計も

 

どこも声が小さい

 

腹から声をダセーって思います。

 

 

私が彼と結婚して20年

 

私たちが住む地方では

 

今まで一度も耳の不自由な人のために暮らせる安心なところだと感じたことはありません。

 

会社も同僚も同情だけ

 

逆に耳が不自由なことをバカにする上司。

 

仕事も営業から倉庫など会話をしなくても良い部署への異動。

 

これは妥当かな。

 

聞こえないのに営業は無理だし

 

お客さんが困るのも当然。

 

 

聞こえる努力

 

これからどんどん聴力が落ちるだろう。

 

若い頃は会話に困ることはなかった。

 

だけど、こうなることは予想できたはず。

 

彼は手話にも興味を出さなかった。

 

このまま、聞く努力をせずに一生を過ごすのだろうか。

 

難聴の人の多くが少し頑固だと聞いたことがある。

 

確かに納得。

 

周りの話を聞かず突っ走るから…誰も相手しなくなるのだ。

 

 

 もし自分が難聴だったら

今の私なら

 

いろんな知識を得たいと思うだろう。

 

彼は土日ただただダラダラしてるだけ。

 

毎日の仕事がつまらなそうだ。

 

そりゃ、誰とも深い会話が出来ないのだから無理はないだろう。

 

彼と結婚して良かったことは耳の不自由な人の恐怖と不安を知ることできたこと。

 

でも、同情はしていない。

 

それどころか甘えないでほしい。

 

彼は耳以外は特に普通だ。

 

なのに、料理も洗濯もしない。

 

 

私が難聴だったら手話を覚え、本を読み

 

会社に属さない自営業を選択する。

 

そして1人で生きる術を得たいと思う。

 

そう思えたこと、彼に感謝です。

 

 まとめ

 

 家族に障害者がいたら

 

将来、自立できるように教育すること。

 

決して、可哀そうだとか安易な感情はいらない。

 

もし、子供が障害があっても同じように思うだろう。

 

親がいなくなった後が課題なのだから。

 

私は夫のおかげで普通の夫婦とは違う世界で生きているようです。

 

不思議に結婚しなきゃ良かったとは思いませんが

 

離婚は何度もしたくなりました。

 

理由は耳が聞こえないことでなく

 

頑固な性格にですよ。

 

もし、これから難聴者のために

 

企業が努力してほしいことは

 

ただ一つ

 

声を大きくしてほしい。

 

ってことだけです(笑)